過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/06/11(月) 11:00:17.32 ID:/bsqSIVj0
夢子「はぁ、私が真面目にしているのに、あんたがそんなのでどうするのよ」
涼「ごめんごめん」
夢子「一応言っておくけど、私あんたのこと認めてるのよ。ライバルとしてね。だからそのライバルから言わせてもらうけど……、出るなら勝ちなさい。それであんたに勝ってあげるわ。お金、置いとくから」
涼「あっ、うん」
予定があるらしい夢子ちゃんは、お金だけおいて去って行った。
涼「シーソーか……」
夢子ちゃんの言うように、僕と千早さんの力関係は、圧倒的に向こうの方が上だ。
空どころか、大気圏を突破するんじゃないかってぐらいに差がある。
だけどその差を埋める重石があればどうだろう? それもとってもへヴィーな……。
涼「でも問題は、その重石だよね」
お冷を飲み干し考える。歌唱力……、鍛えて貰ったと言っても、彼女の十八番だ。
ビジュアルとダンス……。千早さんは僕の方が上と言っていたけど、あの人はどちらも高水準だ。
歌ばかりに気がいきがちだが、他の分野も高いポテンシャルを持っているから、彼女は凄いんだ。
ただその2つは、歌に比べたら余りレッスンをしていないみたいだけど。
涼「そこでカバーしたら……。ダメだ、それでもまだ……」
結局その日は、何も思い浮かばず、店員に睨まれるまでお冷を飲み続けた。
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