過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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143: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/06/11(月) 23:53:53.57 ID:yu0tA4T30
千早「ふぅ……。ライブの後、こうやって夜風にあたると気持ち良いのよ。でも少し、暑いわね」

涼「だって夏ですから。わっ」

強めの風が吹く。気持ちは落ち込んでいても、ライブの熱気に当てられた身にはちょうど涼しい。

千早「ねえ、秋月君」

涼「何ですか?」

千早「オーディション、受けるんでしょ?」

涼「ええ!? 僕話しましたっけ?」

千早「エントリー表を見たのよ。あなたの名前があって驚いたわ。もうそこまで来ているんだって。歌を教えていた身からすると、嬉しい話ね」

千早さんは柔らかく笑う。まるでわが子の成長を喜ぶ母親のようだ。

涼「いえ、そんなこと」

千早「ふふっ、本当に自己評価が低いのね。寧ろ自信を持ってほしいところなんだけど?」

涼「すみません、自信があるのは料理ぐらいなんで……」

いつも男らしくないと言われてきたからか、どうも自分に自信が持てない時がある。
そして今も同じ。男らしくありたくても、周りは女性らしくを要求する。

ファンが見ているのは『私』であって『僕』じゃない。

鈴月アキと秋月涼は、本来乖離されるべき存在なんだ。


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