過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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17:投下[saga]
2012/06/08(金) 09:17:09.50 ID:d9kkN+bY0
涼「そして輝ーくウルトラソウッ! ハイッ! ここが新しい家、メゾン159か……。なんだろう、漫画で見たことある名前だぞ」

 もちろん例の漫画のようなアパートではない。名前が似ているだけの別物件だ。管理人さんの名前、音無だったりするのかな。美人で総一郎という名前の犬を飼っていれば、尚よろしい。

涼「ないないない」

そんな美味しい話があるものか。馬鹿みたいに夢見がちな自分が、少し嫌になった。

涼「ありがとうございました!」

荷物を運んでくれた業者の皆様に感謝の言葉を伝え、僕だけの城、203号室に入室する。荷物は1か所にまとめられて、部屋が広く見える。

涼「ふぅ、ついにひとり暮らしが始まるんだな……」

誰もいない7畳半の領地に寝ころび、しみじみと感じる。ひとり暮らしを望んだのは僕だけど、両親がいないといないで寂しくなる。なんだかんだで親に頼りっきりだったし、自分の収入があるといっても、所詮15歳の子供なんだから。

涼「電話しておくか」

携帯取出しポパピプペ……。

涼「あっ、母さん? うん、無事着いたよ。大丈夫、心配はいらないよ。もう、オーバーだなぁ」

高校1年生がひとり暮らしなんて言うのも、我ながら珍しいと思う。親が信頼してくれたんだから、たまには帰ってご飯を食べないとね。寂しいのは、向こうも一緒だと思う。


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