過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/08(金) 09:53:18.81 ID:geTF/MjH0
涼「仕方ないとはいえ、若干放置気味だよなぁ……。ちょっぴり悲しいや」

僕が所属する876プロは、自身で活動方針を決め、社長は最低限のことだけしか口を挟まないというセルフプロデュースという形式をとっている。ほかの事務所には専属プロデューサーがいるのに対し、アイドルの自主性を尊重したいという考えのもと活動している。

そこ、無責任って言わない。

といっても、プロデューサーがいないわけじゃない。絵理ちゃん――、同じ事務所のアイドル、水谷絵里ちゃんはフリーのプロデューサーを雇っているし、もう一人のアイドル日高愛ちゃんは、事務員の岡本まなみさんがマネージャーとしてついている。

では僕は? と聞かれると、僕にだけいない。絵理ちゃんは分かる。プロデューサーの尾崎さんがスカウトしたといっても、形式上は絵理ちゃんが雇っている形だし、愛ちゃんはまだまだ子供だし、まなみさんがついているのも納得できる。ただ尾崎さんは絵理ちゃん一筋で僕達に見向きもしないし、まなみさんも愛ちゃんに付きっ切りだ。残った社長も、良く分からないけど忙しそう。

涼「考えただけで泣きたくなってきたぞ……」

とどのつまり、事務所に味方はおらず、放置プレイを強いられているわけだ。一応助っ人の師匠はいたけど、それでも無茶苦茶なデビューをさせといて、この惨状。弁護士さんに相談したら、慰謝料をとれるんじゃないかな? いやダメだ、向こうには鬼畜眼鏡がついている。姉ちゃんに相談なんかしなければ、こんなことに……。

涼「誰もこうなるなんて思ってもなかったよ……」

ああ、思い出してしまった……。僕の性を否定された、あの日のことを。


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