過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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◆dj46uVZbVI
[saga]
2012/06/18(月) 11:42:10.81 ID:Lqnn1a0Z0
千早「秋月君?」
涼「あ、あはははは。お邪魔してます?」
そういや、いつも僕の部屋に集まっていたから、千早さんの部屋に入るのって初めてかも。
涼「えっと、その……。お久しぶりです」
余計なものが1つもない部屋が、より静けさを演出する。
千早「おめでとう、秋月君。IU予選、トップ通過なんでしょ?」
涼「はい。頑張りました」
謙遜なんかしない。この結果には自信を持っていたいから。
千早「ふふっ、差が付いちゃったわね」
自嘲気味に笑う。久しぶりに笑っている姿を見たけど、自分を笑わないでほしかった。
涼「そんなことありません。僕はまだ、いいえ。千早さんの足元にも及びません」
千早「それは言い過ぎよ。貴方は音楽業界を変える力を手に入れたわ。私はあの日から、時間が止まっているのよ。知っているでしょ? 秋月君の事、弟に重ねてみていたの」
涼「知っています。だけど、僕は認められたかったんです。誰よりもあなたに、1人の男の子だと」
弟ではなくて、秋月涼として。願わくば共に生きていきたかった。それが出過ぎた夢でも。
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