過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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288: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/06/18(月) 13:18:17.31 ID:Lqnn1a0Z0
武田「今夜も、極上の歌をあなたに。オールド・ホイッスルにようこそ。こんばんは。武田蒼一です。今夜のゲストは、鈴月アキさんです」

涼「こんばんわ。よろしくお願いします」

武田「さて、いつものように音楽とそれに纏わるエピソードと行きたい所ですが……、今夜はまず、ゲストから一言報告があるそうです。どうぞ」

涼「はい。まずはこのように発表の場を下さったことを感謝します。ありがとうございます」

涼「そして、テレビの前の皆さん、関係者の皆さんに謝らなければなりません。鈴月アキは女性アイドルと活動していましたが、僕……、本当は男の子なんです!」

ざわざわと騒ぎ出す。僕はそれを無視して続ける。

涼「驚かれるのも無理はありません。きっと言われても信じない方が多いと思います。僕の本当の名前は秋月涼、普通の男子高校生です」

武田「これが茶番じゃないことは、僕が証明します。多くのファンの皆様からすれば、裏切られたと思うでしょう。転身を勧めたのは、他ならぬ僕達です。男声ボーカリストとしての魅力を、埋もれたままにするのはあまりにも惜しい」

武田さん、千早さん。あなた達の言葉が無ければ、僕はずっと仮面を被ったままだったかもしれません。

涼「こうして、勇気を奮って、告白した今だから言えます。皆さん、夢を諦めないで下さい。もちろん、かなわない夢だってあるかもしれません。でも…夢を捨てる前に、もう一度だけ、考えて欲しいんです」

涼「その夢は、本当に望みの無い夢なのか。望みはあるのに、自分がそこから目を背けているだけじゃないのか」

涼「僕悩みました。鈴月アキを応援してくれた人を、好きになってくれた人を裏切ってしまうんじゃないかって。ずっとずっとシーソーみたいに揺れていたんです」

涼「でも、僕が夢を諦めたら、人に夢を語れないから。人の夢を応援できないから。僕なりのエゴを通します」

夢子ちゃん、千早さん。見てくれているのかな?
少しでも夢を追う人の力になれば、すごく嬉しいな。


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