過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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291: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/06/18(月) 13:51:02.73 ID:Lqnn1a0Z0
涼「はぁ……、はぁ……」

全力で走ったため、息も切れ切れだ。時間が少し過ぎたけど、ホールへと到着した。

律子「涼……、待ってたわよ」

涼「律子姉ちゃん!」

律子「全く、本当にあんたは凄いわね。私ならあそこまで出来ないわ。ほんと、大きくなったわね」

律子姉ちゃんは感慨深そうに言う。

律子「千早は大丈夫よ。あんたの放送の後、プロデュ―サーが連れてきたの。後アンタの席、空けておいたから。行きなさい、涼」

涼「うん。行ってくるよ」

客席はすでに満員に近く、特等席を探すのも一苦労だった。

涼「千早さん……」

曲は始まっているけど、千早さんは声が出ないみたいに、マイクからかすれた声がする。
苦しそうな声に、僕も心を締め付けられる。

涼(負けないで、千早さん)

もどかしいぐらいの静けさは、歌声によって破られた。


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