過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2012/06/08(金) 01:07:17.64 ID:OeN9eK850
その日の天気予報は晴れだったけど、実際は今にも崩れてしまいそうな灰色模様だった。
男「秋月ー! 俺だー、結婚してくれー!!」
涼「ぎゃおおおおん!! いきなり結婚は無理、って交際自体無理だよー!!」
男「どこだー!! 秋月! 俺と一緒に新たな世界に飛び立とう! 発展しよう!!」
涼「1人で行ってよー!!」
男「はっ! 今秋月の声が!! 待ってろよー!!」
涼「ハァ……、ハァ……。何でこんなことに……」
女子に告白されたこと、格好良いと言われること、0回。野郎に告白されたこと、可愛いと言われること、両手両足で数えきれない。どうゆうわけか、僕は男の子に惚れられることが多い。もちろん僕にその気はない。今はいないけど、好きな人もいた。ただ人より女顔だなだけ、そして僕はそれが嫌だった。
モテにモテるので、お昼ご飯を食べるのも命がけだ。追跡者と化した同級生をなんとか撒いて、聖域へと足を運ぶ。
涼「ふぅ……、ここまで来れば安全なのかな」
学校で唯一落ち着ける場所、そこがここ屋上だ。この高校のOBでもある従姉に教えて貰った、絶好のプライベートゾーン。雨の降りそうな灰色の空模様の中で、ひとりで食べるのもさびしいけど、バラ色の新たな世界に旅立つよりはましだよね。
だけど今日は少し違った。先客がいたんだ。
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