過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
1- 20
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/08(金) 01:07:17.64 ID:OeN9eK850
その日の天気予報は晴れだったけど、実際は今にも崩れてしまいそうな灰色模様だった。

男「秋月ー! 俺だー、結婚してくれー!!」

涼「ぎゃおおおおん!! いきなり結婚は無理、って交際自体無理だよー!!」

男「どこだー!! 秋月! 俺と一緒に新たな世界に飛び立とう! 発展しよう!!」

涼「1人で行ってよー!!」

男「はっ! 今秋月の声が!! 待ってろよー!!」

涼「ハァ……、ハァ……。何でこんなことに……」

女子に告白されたこと、格好良いと言われること、0回。野郎に告白されたこと、可愛いと言われること、両手両足で数えきれない。どうゆうわけか、僕は男の子に惚れられることが多い。もちろん僕にその気はない。今はいないけど、好きな人もいた。ただ人より女顔だなだけ、そして僕はそれが嫌だった。

モテにモテるので、お昼ご飯を食べるのも命がけだ。追跡者と化した同級生をなんとか撒いて、聖域へと足を運ぶ。

涼「ふぅ……、ここまで来れば安全なのかな」

学校で唯一落ち着ける場所、そこがここ屋上だ。この高校のOBでもある従姉に教えて貰った、絶好のプライベートゾーン。雨の降りそうな灰色の空模様の中で、ひとりで食べるのもさびしいけど、バラ色の新たな世界に旅立つよりはましだよね。

だけど今日は少し違った。先客がいたんだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
322Res/261.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice