過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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4:行き成り誤字。実際は→実際には[saga]
2012/06/08(金) 01:16:40.02 ID:geTF/MjH0
屋上は施錠されているけど、僕は鍵を持っている。入学記念にと従姉がくれたんだ。一体どうやって調達したかは知らないけど、おかげで僕は入学してすぐにサンクチュアリを手に入れた。野獣と化した同級生を撒くには、ちょうどいい。鍵を差し込むと、ドアが既に開いていることに気付く。

涼「あっ、昨日閉め忘れちゃったかな?」

従姉曰く、うちの学校の見回りは結構ずさんらしく、ここまで来ないことも多いそうだ。誰かいるのかな? と恐る恐るドアを開けると、歌が聞こえてきた。空気を震わせ、僕の耳から、体中に行き渡る。

涼「歌? 誰が歌ってるんだろ?」

透き通った歌声が耳に心地良い。でもこの歌声、どこかで聞いたことが……。

??「〜♪ ふぅ、悪くはないわね」

歌い終わったのか、深く息を吐く。青みがかったサラサラの黒髪、どこか憂いを持つ瞳。彼女は僕の持っているCDのジャケットに写っている人そのもので――。

涼「え? 如月千早さん?」

千早「へ?」

急に名前を呼ばれたからか、彼女は驚いた様子で振り返る。僕を見つめる瞳には、ナヨナヨした男が怯えているように映る。ってその男、僕なんだけど。


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