過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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[saga]
2012/06/09(土) 09:53:57.51 ID:Vtqrh+bK0
綺麗な女の人と一緒に歩いているという事実は、僕を舞いあがらせるのに十分だけど、周りからしたら、女の子が2人歩いているという風にしか見られていないだろう。それに、千早さんは毛ほども気にしていないようだ。
千早「どうかしたかしら?」
涼「い、いえ!! 何も……」
共犯関係といっても、微妙な距離感の中僕たちはアパートへと着く。
涼「今日は勉強になりました! えっと、またよろしくお願いしますね!」
千早「ええ、こちらこそ。おやすみなさい」
涼「おやすみなさい」
昨日よりも、表情はマイルドになっている。親しい人にはこういう顔を見せるのかな? 僕が彼女に認められたみたいで、どこか嬉しい。
涼「共犯か……。一方的にだよね」
彼女は僕の秘密を知っている。だけど僕は、彼女のことを全く知らない。歌に全てをかけていて、笑うと可愛い。それぐらいしか知らないんだ。
涼「千早さんの秘密を打ち明けられるぐらい、信用される男になりたいな」
アキとしてでなく、涼として彼女と向き合っていきたいと思った。
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