過去ログ - オッレルス「安価でフィアンマの苗木を育てようと思う」
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362: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/06/23(土) 02:11:41.79 ID:WWPk+yi10

しばらく歩いていると、スタッフさんらしき美人のお姉さんが順路を誘導してくれていました。
黄色いワンピースを纏い、柔らかそうな髪を揺らし、にこりと微笑みます。


麦野「順路こちらになりまーす」

ふぃあんま「…」ちらっ

結標「大丈夫、行こう?」


怖くないスタッフさんが居るということは、出口が近いのかもしれません。
拍子抜けにも近い感覚でそちらへ向かうと、おもむろにお姉さんの目が光りました。
何かに興味を示す、という意味ではなく、物理的な意味合いです。
腕がもげ、機械の様な何かが床にゴトリと落ちました。


麦野「なんて、ねぇ? まだ出口じゃねぇんだよおお!! 油断してんじゃねぇよ!」

右方座標「「!?」」


どばーん、という物凄い音を立ててビームのようなモノが飛んできました。
回避しつつ半パニック状態で走り出す二人を見送り、ワンピースのお姉さん―――麦野沈利さんは小さく笑います。
先程の恐ろしい様子とは打って変わり、のんびりとした様子です。


麦野「カップルっぽいっつかー何つーか…まぁ、仲は良くなれそうね。うまくいけばいいけど」


二人の印象についてそう語り、麦野さんは無線機を取り出し、先のスタッフに連絡しました。


麦野「そっち行ったわよ」

数多「へいへい」


ぜぇぜぇ、と息を切らした二人は、鏡合わせの部屋へやってきました。
怖がらせる為のBGMが流れていないのが逆に不気味です。
苗木ふぃあんまさんは(まだ少年ですが)男らしく勇ましく結標さんの手を握り、きりっとした表情で頷きます。


ふぃあんま「俺様から離れるなよ」

結標「頼りにしてるわ」


幼い顔立ちとカッコイイ言動にギャップを感じた結標さんはほんわかとした気持ちで苗木ふぃあんまさんの頭を撫でます。
と、唐突に背後に衝撃波が現れました。思わず二人ともびくりとします。
ちらりと振り返ってみると、顔に刺青の


数多「よし、やるか」


何をやるんだ、と警戒する二人。
再び前を向くと、ゾンビが大量に追いかけてきます。
最初はのろのろ歩いていましたが、人数が増えていき、しまいには走り出して追いかけてきます。


結標「いやあああああ!!」

ふぃあんま「」だっ


結標さんを抱き抱え(細身で鍛えていないように見えて筋力はそれなりにあるのです)、猛ダッシュする苗木ふぃあんまさん。
その後ろから追いかけてくる猟犬部隊改め生ける死体部隊。
結標さんは吊り橋効果によりドキドキとしながら苗木ふぃあんまさんの様子を見ます。
死体からダッシュして逃げる様は非常にイケメンです。


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