過去ログ - オッレルス「安価でフィアンマの苗木を育てようと思う」
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470: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/06/26(火) 21:24:02.04 ID:XZhEUBvR0


オッレルスさんはちょっぴり悩んだ後、本を取り出します。
原典とは程遠い写本の写本なので、宗教防壁のある人間であれば、覗き見ても問題はありません。
オッレルスさんの隣に座った状態で、苗木フィアンマさんは写本を覗き込みます。


オッレルス「空間の移動を教えようと思ったのだが」

フィアンマ「『聖なる右』の恩恵で直線上であれば何処までも行けるぞ」

オッレルス「そちらの方が慣れているか。しかし、とても遠い場所に行く場合、それでは不便だろう。少々下準備は過分に必要となるが、これを教える」

フィアンマ「古典的な手法だな」

オッレルス「君以外の魔術師はよくやる方法だよ」


写本の内容をオッレルスさんの口頭による解説と共に覚えていきながら、苗木フィアンマさんは頷きます。
絶対記憶能力、などといった特異体質ではありませんが、地頭の良い苗木フィアンマさんは少し読んだだけでも覚えるので、オッレルスさんとしても教えるのは楽チンです。
しばらく読んで、説明されて覚えたのか、苗木フィアンマさんは短距離で移動魔術を使って見せました。
でも、結界や物を瞬時に組み立てる魔術の方がやっぱり得意みたいです。


オッレルス「次に教えるのは魔術というより魔法に近いんだが」

フィアンマ「魔法?」

オッレルス「手順より、魔力や心情の方が重要になる」


オッレルスさんは本棚を漁り、自分の頭の中の知識を総動員して考えましたが、生憎最も教えてあげたい『女性への恐怖心を和らげる魔術』等という都合のよいものは既存のものでは存在しませんでした。
なので、少々面倒且つ難しいですが、魔術の術式を新しく作る事にしました。
オッレルスさん本人と、息子である苗木フィアンマさんしか知らないのですから、むしろ魔法と呼ぶべきでしょう。
科学サイドでは、『自己暗示』などという無粋な表現を用いるかもしれません。


フィアンマ「それでも、手順はあるんだろう? 教えてくれ」

オッレルス「>>472>>474する。そして、絶対にうまくいくと信じ込む」



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