過去ログ - オッレルス「安価でフィアンマの苗木を育てようと思う」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/07/01(日) 17:24:44.88 ID:UUW+sW/G0
オッレルスさんはしばらくうんうんと悩んだ後、シルビアさんにこう提案しました。
オッレルス「フィアンマとシルビアと俺で旅行しようと思うんだが」
シルビア「旅の代わりって事か」
オッレルス「そういう事になる。あそこまで頑張って主張していた事を一部たりとも叶えさせないというのは少々可哀想だ」
シルビア「あの子が乗り気なら私は構わない。三人で居た方が危険も無いしね」
シルビアさんはちょっぴり乗り気で頷きます。
何だか家族旅行のようです。没落貴族出身のオッレルスさんはそういった家族ぐるみのイベントに経験が無いので少し不安ですが、慰めがてら、苗木フィアンマさんにも提案しようと思います。
フィアンマ「……、」ぐすっ
枕に顔を埋めて黙々と啜り泣く苗木フィアンマさん。
旅に出たい、しかし出ればサンタさんに悪い子認定されてしまう。それは嫌です。
ばふ、とベッドのシーツに『第三の腕』で八つ当たりをしていると、ドアがノックされました。
短い返事をすると、ガチャリと開いてオッレルスさんが入ってきました。
ファザコンの傾向のある苗木フィアンマさんは別段オッレルスさんを逆恨みしていないため、目元を手の甲で拭いながら起き上がります。
オッレルスさんはベッドの上、苗木フィアンマさんの隣に腰かけると幼児をあやすように苗木フィアンマさんの頭を優しく撫でた後、提案しました。
オッレルス「一人旅は駄目だが、俺とシルビアと旅行に行くのでは満足出来ないか? 予行演習だと思って、ひとまず短い期間」
フィアンマ「……旅行?」
オッレルス「そうだよ」
フィアンマ「…行く」
旅に出られれば人数は関係無かったのか、苗木フィアンマさんはどうにか泣きやんで頷きます。
興味津津、といった様子です。
フィアンマ「何処に行くんだ?」
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