過去ログ - 風子「風待ち鳥は空を見ていた」
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23: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:11:50.77 ID:bzATqBdvo
 二人と別れたあと、なっちゃんと夕焼けの道を歩いた。
 荷物を持ってあげようかなと思いつつ、
 そこまでするのは変だなと考え直し、
 当たり障りのない話題を振りながらしばらく歩いた。

 こうして帰れるのもあと数ヶ月か、
 わかってはいるけど、違う大学に進むということを改めて意識してしまう。

「風子どうしたの、悩み事? 相談に乗ろっか?」

「無いよ、悩みなんて。なっちゃんこそ勉強とか困ってない?」

「私は上手く気分転換してるからね。本当に何もない?」

「あ、り、ま、せ、ん! 私だって子供じゃないんだから」

 悩みが無いというのは嘘だし、子供じゃないというのも嘘だ。

「そっか……、ならいいけど」

 会話もそこそこに「それじゃ風子、また明日」「じゃあね」
 と挨拶を交わし、道を分かれ、それぞれの家路を進んだ。



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