過去ログ - 自衛隊員「異世界に飛ばされちまった………」
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728:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆QTgLSjqNKs[saga sage]
2012/11/19(月) 14:51:39.88 ID:TKlysacL0
自衛「聞こうと思ってたんだが、お前らなんであんな辺鄙な場所に住んでんだ?」

鍛冶兄「あー、確かに疑問に思うよな。
     どっから話すか…
     うちの親父さ、昔は世界中を歩き回ってた身なんだよ。」

隊員D「冒険者ってやつか。」

鍛冶兄「そんな立派なもんには見えなかったけどな。」

隊員D「ところでお袋さんは?」

鍛冶兄「お袋は俺等がガキの頃に死んだ。だから、親父も昔はそこそこ家にいたんだが…
     俺等が成長すると、俺や妹を親戚に押し付けて、長期間の旅にでるようになってな。
     我が親父ながら呆れ返るよ。」

自衛「で?」

鍛冶兄「ああ、そんで俺と妹はそれまで親戚と王都に住んでたんだが…
     五年くらい前かな…?
     それまでで一番長い旅に出てた親父が、ある日突然帰ってきたんだ。
     それまでは、帰るときには前もってキャラバンに伝言を託したりしてたのに。
     そして、理由もいわずにここに家を建てて、一人で暮らし始めたんだ。」

隊員D「はぁ?なんでだ?」

鍛冶兄「分からない。何か抱え込んでるのは確かだが、
     何度問いただしても話そうとしないんだ。
     それどころか、口数は極端に少なくなって、年々皺が増える一方…
     で、ほっとく訳にもいかないから、俺と鍛冶妹が一緒に住み着いてるってわけ。」

隊員D「ほぉー…」

自衛「ドブみたいに迷惑な親父だな。」

隊員D「ぶっ!し、士長…」

鍛冶兄「いや、俺もそう思うよ…でも、親父であることに代わりはないし、
     不服な話だが、町の連中からは良く似た家族だなんて言われる。
     だから、何があったかは分からないが、ほっとくわけにはいかないんだ…」

隊員D「よくできたお子さんだな、お前。」

鍛冶兄「ああ…ありがとう。」



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