68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/10(日) 20:43:23.18 ID:77u9zbx30
P「単なる事実ですよ。彼女たちは私たちよりずっとずっと偉い」
アイドルを辞めてプロデューサーに専念する、という決断は私を苦しめなかった。
あきらめることが賢いのだと自分に言い聞かせていた。
アイドルたちは幼くてばかなのだと言い聞かせていた。
でも、劣等感は消えなかった。
律子「私、ダメですよね。プロデューサーになっても変なプライドがあって
アイドルでも成功できたんだけど
プロデューサーの方を選んだってカッコつけたくて」
P「もちろんみんなにはそう言うんですよ。ハッタリは大事です。
でも自分相手にハッタリは必要ありませんから。あと、私にも」
律子「あの娘たちは私よりずっとずっとすごいんですよね。
すごいって言っていいんですよね」
P「当たり前です。尊敬できない相手を心から支えられますか。
教えるのでも導くのでもなくて支えるのが私たちの仕事なのに」
涙がぼろぼろと溢れてきた。
律子「う、うっく。ひっく。ずずっ」
P「……お疲れさまでした」
その言葉のあとで、恐る恐るという感じで肩を引き寄せられた。
傍から見たら太っているとは思わなかったけれど、プロデューサーのお腹はすこし出てて柔らかかった。
そのでっぱりにおでこを乗せて、頭をなでてもらいながらずっとずっと泣いていた。
声を上げて泣いたのは小学生の時迷子になって以来かもしれない。
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