過去ログ - 杏子「巻きますか、巻きませんか」
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180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/11(月) 00:50:45.91 ID:XNk/ZdDc0
――病院
上条「……………………」(腿の上に置かれたバイオリンを見つめている)
さやか(恭介がこんな落ち込んでるとこはみんなにゃ見せられないからなぁ)
上条「……………………」
さやか「えっと……体調はどう?恭介……」
上条「さやか……。……うん」
蒼星石「体力も戻ってきたし、雪華綺晶の影響はもうないと言えるね」
さやか(蒼星石が連れてってほしいと言うのでつれてきた次第であります)
さやか「大丈夫だよ。恭介……。雪華綺晶に取り憑かれたこと、誰も攻められないもん」
上条「……さやか。……僕……腕が動いたんだよ」
さやか「え?」
上条「さやかも見ただろ?僕の腕が動いたのを。聴いただろう?僕は、このバイオリンを弾いたんだ。目の前のバイオリンが再び音を奏でたんだ」
さやか「う、うん」
上条「正直、うれしかったよ……幸せだったよ。あの時は僕、もう全てを失ってもいいとさえ思ったんだ……」
さやか「きょ、恭介……?」
上条「確かに雪華綺晶っていうのは酷いやつなのかもしれない、けど、あの時の僕にとっては本当に天使に見えたんだ。奇跡を起こした女神に見えていたんだ」
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