過去ログ - やすな「ぬいぐるみとナイフとリボンの話」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/12(火) 03:23:41.41 ID:sk2r3j6w0
やすな(やっぱりナイフだ、ソーニャちゃんの唇じゃない…残念…)
やすな(そうじゃなくて!集中しないと…!)
やすなは必死で想いをナイフに注ぎ込む、できれば、その先のソーニャまで届く様に
やすな(ソーニャちゃんに危機が迫ったら、このナイフが救ってくれますように…)
やすな(ソーニャちゃん、死なないでね。ずっと無事でいて、私と遊んでね)
やすな(ソーニャちゃん、いつか、いつか、必ず殺し屋から足を洗ってね)
やすな(このナイフが壊れるのはソーニャちゃんが死ぬ時じゃないよ、殺し屋を辞める時だよ)
やすな(私、私…ソーニャちゃんをこんなに心配しているんだから…)
やすな(…ソーニャちゃん……大好き…私、こんな気持ちを抱いたの初めてなんだからね)
シルエットでは直接キスしているようにしか見えない
しかし実際はその間に数ミリの鉄の板をはさんでいる
やすなは、その鉄の板の先に想いを巡らす…
やすな(ソーニャちゃんは…何を考えているんだろう?)
やすな(『このナイフがあるかぎり、私は死なない!』とか…)
やすな(『やすな、私が無事でいる限り、お前と遭いたい』とか…)
やすな(『いつかは、このナイフが要らない世界で生きていきたい』とか…)
やすな(『このナイフが壊れたら潮時だ、殺し屋を辞めよう』とか…)
やすな(『やすな、心配させてすまない』とか…)
やすな(『やすな、お前は私の大切な人だ、もう特別な存在になってしまったんだ』とか…)
ソーニャも、やすなと同じように想いを込めているのだろうか?
しかしやすなにそれを知る術はない
そしてやすなはずっとこの時間が続けばいいなと思っていた
…ナイフの肌から冷たさが消えてきた
…それが自分の体温からなのか、反対側からの体温からなのかは分からない…
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