過去ログ - やすな「ぬいぐるみとナイフとリボンの話」
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2012/06/12(火) 03:27:55.72 ID:sk2r3j6w0
それから数日後
教室
やすな「ソーニャちゃん!ソーニャちゃんのリボンちょうだい!」
ソーニャ「なんだまた突然… やらん 自分で買え」
やすな「えー!?やだ!!ソーニャちゃんの付けているのが欲しいのー!」
ソーニャ「うるさい!駄々をこねたってやらん!」
やすなはピタとはしゃぐのを止めて、今度はスーッと顔をソーニャに近づける
やすな「ソーニャちゃんのナイフのお返しにリボンが欲しいの」
やすな「私のファーストキスを奪ったあのナイフのお返しに…」
流石にやすなもそこは小声になって話す
ソーニャ「ファ…!お前の都合なんて知らん!」
つられてソーニャも小声になる
やすな「えーっ?私のファーストキスを“物”にさせといて、それはひどいよー」
ソーニャ「物だったからノーカンじゃないのか?」
やすな「そんなに私とキスしたのが嫌なの?」
ソーニャ「だからお前とじゃない、このナイフとだ」
チャキッ
ソーニャは瞬時にキスマーク付きのお守りのナイフを取りだした
すぐにやすなは生々しいキスマークを視界にとらえてしまう
全くあの時と状態が変わっていない
しかも、『△年○月×日、晴れ、□□高校の屋上にて 折部やすな(自筆)』と
ソーニャが言っていた通り、事の詳細のサインが加わっていた
やすな(あらためて、これは恥ずかしい…)
やすな「ちょちょっとソーニャちゃん、それ、外に出さないでよ…」
ソーニャ「そうだな、ご利益が薄まってしまうな」
サッ
あっという間にナイフが隠れる
やすな(そういう意味じゃないんだけど…いいか)
ソーニャ「これはあのぬいぐるみと交換したようなもんだろ?」
やすな「けどその後にナイフにそれ(キスマーク)つけたでしょ?」
やすな「だから、まず私もぴょん助に同じものをつけてもらおう!」
やすな「と、思ったんだけど…どうでしょう?」
ソーニャ「ぬいぐるみにそんなことしても意味無いだろ」
遠慮なくソーニャは即答する
やすな(自分はなんだかんだ理由付けてあんなキスさせたクセに…)
やすな「いーじゃん、くっきりとつけてよー!」
ソーニャ「それじゃーつけてやろーか…私の拳の跡をな!」
ソーニャの握り拳がいい感じで震えている
やすな「…というのは冗談です。っていうか絶対ぴょん助が破裂するからヤメテ!」
やすな「…と、そんな訳でソーニャちゃんのいつもつけているリボンを貰おうかなって」
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