過去ログ - P「つまり、夢の中か」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:15:14.50 ID:pZ0kk8uso

P「なんでも同じだよ。でも今は雪歩を探そう。
 夢に俺を招いたからには、あいつも何とかしたいんだと思う」
 
貴音「あなた様! あれを」

 女の驚きの理由は明らかでした。
 二人を導いていた松はもうどこにもなく、
 なだらかな雪の坂を下った先、
 女の指は小さなあずま家を示していたからです。
 
P「なるほど、あの中か。
 なら貴音はもう醒めてくれ。あとは一人で行くから」
 
貴音「そんな、わたくしも」

P「勝手だけどごめん。
 俺がこれからする話は雪歩の針路に関わることなんだ。
 貴音だったら他の子にいてもらいたい?」

貴音「……雪歩のことよろしくお願いいたします」

P「任せなさい。貴音が醒めてもこの記憶があったら、
 俺と雪歩をなるべく起こさないようにしてくれないか。
 夢は一瞬のはずだけど、自然に目覚めたほうがいいと思うし」

貴音「はい」

P「ここまでついてきてくれてありがとうな」

 滲んで消えた女を見送って、男は丘を下ってゆきました。



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