過去ログ - けいおん、after story
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/06/12(火) 13:19:27.44 ID:A+SE7um0o
「プレイリスト1」がいつの間にか鳴り止んでいたのに気づき、イヤホンをはずしてソファーにほうりなげる。鞄に入る。
空いた耳をもてあますので、テレビをつける。たいした番組、やってないけど。一人暮らしになってからは寂しさからか、ついついテレビをつけてしまっている。
1時、主婦向けだとおもう、ニュース番組をやっている。あまり好きじゃない。ニュースはいつだって人の暗さを曝け出す。報道されてる人の?いや、報道している人の。
唯先輩だって、あることないこと言われてきた。だけども、いつも明るく笑っている。可愛い。賢い。
私になきつくこともせず、憂が心配していたけど、きちんと自分を知っている。強い。自分を信じている人は、強いんだって知った。
そして、だからこそ、優しくて、賢くて、強いからこそ、私を誘ったりはしなかった。ムギ先輩はさそわれたらしいけど、海外にいった。”ビジネス”らしい。良くは知らない。
ソファーに自分も投げ出す。テレビが鳴っている。ギターケースに腕をすべりこませ、腕枕しているような形で、天井を見上げる。おつかれ、むったん。
律先輩と澪先輩は、アマチュアバンドやっている。毎日食べていくだけのお金はあるよ、と笑っていた。
私は何だろ、楽しんでるかなあ一度きりの人生。不安。少し憂鬱。リモコンに手を伸ばし、テレビを切る。止む。
あーあ、そんなこと言ってたってはじまんないよね。一応音楽で食べていけてることに、まずは感謝しないといけないよね。
感謝
感謝
感謝
感謝。
そして明日。いよいよ。怖い。
唯先輩は何も送ってこない。当たり前、普段から、普通のメールしかしない。
賢いから。強いから。わかってくれてる。私を。
怖い。
本当に、やれるのかなあ。
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