過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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110: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:44:17.73 ID:53CyeT2I0
ピキリ、と音がした。
明らかに人体から聞こえるはずのない、乾いた音だった。
「佐天はそれなりに女らしいスタイルだってのに、第三位の胸なんて谷間どころか丘すらねぇんじゃねぇの? お前の体の上で神経衰弱が出来そうだな」
ケタケタケタと垣根は腹を押さえて笑う。
佐天は堪えているものの口元はやや笑みを浮かべ、初春は、うわぁ、と顔で語っていた。黒子は愛するお姉様が馬鹿にされているという点では憤りを感じているのだが、慎ましくも美しいお姉様の胸(黒子談)の魅力を知っているのは自分だけだという間違った優越感に板挟みになっていた。
何だこの状況。
「とりあえず牛乳飲め。それか好きな男に揉んでもらうとか……ん?」
垣根はようやく気付いた。
俯いた美琴の体がワナワナと震えていることに。
そして、額には今すぐにでも破裂しそうなほどに欠陥が浮かび上がり、才色兼備の女子中学生が決して浮かべてはいけない表情をしていることに。
「ア・ン・タにはデリカシーってもんがないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「ば、馬鹿テメェこの野郎! 落ち着――!
その日、ファーストフード店を中心に半径百メートル以内の地域に停電が観測された。
そしてそのファーストフード店の入り口に、顔写真と共に五人の人物の『入店拒否』と書かれた張り紙が貼られることになった。
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