過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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14: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:25:14.73 ID:y6UXbsMw0
メインプラン。
第一位を中心とした、学園都市統括理事長の全て。
それは、垣根にとっての全てでもある。
15: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:26:00.41 ID:y6UXbsMw0
「まぁ、個人的にも私はアナタの事を気に入っているんですよ?」
「アンタが気に入ってるのは俺じゃなく、俺の能力だろうが」
「いえいえ、まぁ確かに興味の七割はアナタの能力、二割はアナタの存在そのものに向いてます」
16: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:28:02.88 ID:y6UXbsMw0
「要するに、最初から頂点であることが決まっていた能力よりも、自身の才能で第二位に至り、メインプランの代役たるスペアプランに選ばれたアナタにこそ、私は価値があると思います」
「……まぁ、七人しかいねぇレベル5の中でも、第一位と俺の能力だけが飛びぬけてるってのは間違いねぇだろうな。第三位以下は俺達とは比べ物にならねぇし」
「それぞれ価値がない、とは言いませんけどねぇ。0次元の極点だとか、脳波をリンクするクローンだとか。ああ、希少性という点では第七位もかなり優秀なんですけどねぇ」
17: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:29:08.35 ID:y6UXbsMw0
当然垣根が飲むわけはないと病理はわかっているし、逆にうなずいてもらっても困る。
どうせそうなるならば、悲劇的な状況の上での方がいい。
理想も、夢も、野望も、願いも、その全てを折られ闇に堕ち、あらゆる事を『諦め』てくれるのが、病理にとって最も理想的だ。
18: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:31:01.17 ID:y6UXbsMw0
「次にデートに誘う時は、タイミングを考えた上でもうちょい楽しませてくれよ?」
「病理ちゃんは男の人にエスコートしてもらいたいタイプなんですけどね」
「似合わねぇな」
19: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:31:48.32 ID:y6UXbsMw0
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20: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:32:47.40 ID:y6UXbsMw0
つまりは、飲み込まれたのだ。
「クソ……自販機蹴り飛ばしたら出てこねぇかな」
21: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:33:46.22 ID:y6UXbsMw0
22: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:35:38.58 ID:y6UXbsMw0
ふと、後ろから声がした。
それが自分に対してかけられた声だと、垣根は数秒してから気づき振り返る。
「ああ、ちょっとな」
23: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:36:45.51 ID:y6UXbsMw0
「……何? 人の顔じっと見つめたりして」
美琴の言葉で垣根ははっと我に返る。
24: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:37:25.15 ID:y6UXbsMw0
「っと、ちょっとどいてもらえる? 私もジュース欲しいんだけど」
「ん? ああ、悪ぃな」
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