過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/13(水) 17:58:01.35 ID:9/Z27mNv0
ここまでで既に良い感じ。これからの流れに期待するぜ。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage]
2012/06/13(水) 21:01:03.69 ID:xoimiRh10
スレタイからギャグ物かと思ったら・・・
おいおい、めちゃくちゃ面白そうじゃねぇか
超期待
40: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:46:16.41 ID:+yvPNbwX0
予想をはるかに超える期待を寄せられていて、プレッシャーで涙目になりました。
こんばんわ、案外早くこれたので投下したいと思います。
……が、今回は短めであるのと、みんなのアイドル病理さんが出てきません。
41: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:50:03.29 ID:+yvPNbwX0
前回までのあらすじ
42: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:50:52.65 ID:+yvPNbwX0
垣 根帝督と御坂美琴が出会ってから一か月ほど経過したある日の事、垣根は自分が使っているアジトの内の一つに居た。
靴を履いたままベッドに横になり、イライラとした様子を隠そうともせず、冷蔵庫の中から取り出した高級な酒をボトルから直接飲んでいる。
「一気飲みは体に悪いわよ?」
43: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:51:35.26 ID:+yvPNbwX0
大人びた印象の赤いドレスを身に纏った、十四歳ほどの少女だった。
年相応の可愛らしさのある顔立ちだったが、あどけなさと妖艶さの入り混じる独特の雰囲気は何処か危険な香りを匂わせている。
それは、普通の中学生が出せるような雰囲気ではではなかった。
が、それも当然と言える。
彼女もこの歳にして学園都市の闇を渡り歩いて来た猛者なのだから。
44: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:52:28.43 ID:+yvPNbwX0
彼女の能力は人間と人間の『心の距離』を自在に操る事が出来る、という物だ。
たとえば、初めて会った相手と何よりも強固な信頼関係を築いたり、親友だった相手の中から自分に対して抱く感情をゼロにすることもできる。
心と心の距離を測るばかりか、その距離を自由自在に変えてしまう能力。
本来、長年にわたって築いていく他者への感情の積み重ねを、一瞬で崩すことも覆すこともできる。
彼女にとって人が人に抱く感情など、足の指が当たっただけでデータが吹き飛んでしまうレトロゲーム並みに脆弱な物なのだ。
45: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:55:01.37 ID:+yvPNbwX0
「何言っているのよ、私が心配しないで誰があなたの心配をするというの?」
「俺の母親もしくは恋人気取りか? 反吐が出る」
46: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:58:27.29 ID:+yvPNbwX0
が、垣根の中に溜まったフラストレーションはあまり発散されていなかった。
「やっぱり、裏切るってのは許しがたい行為なんだろうな。今度機会があれば俺も敵を脅して裏切らせてみようか」
47: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/15(金) 01:59:29.76 ID:+yvPNbwX0
クスクスと小悪魔的微笑みを浮かべる心理定規と、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる垣根。
どうやらほんの少しだけだが、苛立ちは解消されたらしい。
軽口の応酬で多少マシになるのだから、実の所垣根はあまり本気で怒っているわけでもなかったようだ。
最も、心理定規はその能力が示す通り、心についてのスペシャリストでもある。
能力を使わずとも、多少は人心を掴む方法を心得ているのだ。
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