過去ログ - 「私を、殺してください」 「……え?」
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卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:23:08.53 ID:HkgBXFRxo
もしも人を殺せたら?
口に出せば変な目で見られること受け合いだが、思ったことだけならある人もいるはずだ。
禁忌に対する欲求は、誰しも持っているものだと思う。
だから
以下略
3
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:23:52.28 ID:HkgBXFRxo
突然、何を言い出しているんだろうこの子は
「こ、こんな事突然言われても困ると思いますが……」
いや、その突然告白したみたいな照れ方なんなの?
以下略
4
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:24:22.22 ID:HkgBXFRxo
カラン カラン
「なんだか……怪しい雰囲気のお店ですね」
ここね、僕の行きつけの喫茶店なんだ。駅前におしゃれな喫茶店が出来てから、元からいなかった客がさらに減っちゃったんだけどね。
以下略
5
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:24:48.68 ID:HkgBXFRxo
……それで、さっきの話は?
「あ、そうでした……私を、殺してください!」
……チラ
以下略
6
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:26:05.90 ID:HkgBXFRxo
「ご注文の品です」
あ、どうもマスター。ほら、キミも
「あ、ありがとうございます……」
以下略
7
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:26:43.07 ID:HkgBXFRxo
本当に、キミを殺していいの?
僕の口からは、自分でも驚くような言葉が漏れていた。
コーヒーで湿り気を帯びていたはずの唇が、すぐに渇くのを感じた。
以下略
8
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:27:49.73 ID:HkgBXFRxo
人目の少ない路地裏の空き地、そこに僕たちはいた。
……本当に、いいんだね?
「お、お願いします……」
以下略
9
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:28:56.69 ID:HkgBXFRxo
「……」
女の子の丸い瞳が、僕を捉えて揺れた。
……これ以上見つめ合っていると、決心が鈍ってしまいそうだ。
手をかけてみて、改めてその女の子のか細さを感じさせられる。
以下略
10
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:29:38.54 ID:HkgBXFRxo
「……か、ふ」
苦しいそうな声が少女の口から漏れるが、それも今の僕には加虐心をくすぐる要因にしかならない。
さらに強く!強く!強く!
頸動脈の激しい脈動が、『生命』の抵抗強く感じさせる。
以下略
11
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:30:04.82 ID:HkgBXFRxo
っ!
その子を突き飛ばす形になりながら、僕は首から手を離した。
掌からどくどくと感じる『生命』の鼓動は、今はもうその子の物ではなくて。
以下略
12
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/13(水) 03:32:03.93 ID:HkgBXFRxo
「……これ」
……?
僕の手に何かを握らせて、その子はふらふらと歩いていった。
以下略
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