過去ログ - 「私を、殺してください」 「……え?」
↓
1-
覧
板
20
34
:
卵かけご飯する者
◆ZZgvzQZhlY
[saga]
2012/06/14(木) 21:10:14.98 ID:xaNKl70xo
あのさ……それ、僕のお金で買ったおにぎりだよね?
「ん?だから一個残してあるんじゃん」
……はぁー
目の前のどう見ても小学生なその人物は、幸せそうにおにぎりを頬張りながら答えた。
若干の幸せムード邪魔するなオーラに僕は狼狽してしまう。
こんな小動物のような人物でも、自分の部活の部長なのだから。
「あれ?食べないの?食べないならもらうよ?いただきぃ」
あ
ひょいっと宙を舞い部長の口の中へ吸い込まれていくおにぎりを、僕は見守るしか出来なかった。
「あぐあぐ……なーんか、今日の友矢つまんなーい」
そうですか?
そんな僕の質問に目を合わせず、部長は答えた。
「だってさ……いつもならもっと反応するじゃーん」
言いながら部長は指先を名残惜しそうにペロペロと舐めている。
(……確かに、そうだ)
いつもならもっと、部長に対して苛立ちを感じるはずなのに。
だが僕はとても今誰かに敵意を向けられるような気分になれなかった。
ただ一人を除いて。
今日はおごりにしておきますよ、部長
僕は空きっ腹を誤魔化す意味も込めて立ち上がり、席を離れた。
今日は大してお腹も空いてないし、味はよくも悪くもないけど量だけは多いパンでも買って適当に食べよう。
「……むー」
後ろから部長の視線を感じても、僕は立ち止まらなかった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
84Res/36.78 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 「私を、殺してください」 「……え?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1339525314/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice