過去ログ - 「私を、殺してください」 「……え?」
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71:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/26(火) 01:35:24.37 ID:QZ6OXIZao
「どうだ、美味しいか?」

えと……まぁ、はい

「私はけっこー料理に自信があるからな!」フンス

昼休みの屋上。
目の前の部長。
手元の弁当。
何から何まで信じられないこと尽くしで困ってしまう。
こういう時イケメンなら気の利いた言葉でも言えるのだろうか?
だがあいにく僕はイケメンではないので。

……あの、部長

「ん?」

……ほんとに僕で、いいんですか?

こういうのって、漫画とかで定番だよな。
聞かれたら絶対困るだろうなー……と思いつつ、やはり聞かずにはいられなかった。
定番ってそういうものでしょ?

「友矢は、私の事嫌いか?」

いえ、そんなことは……

むしろ現在進行形で抱きしめてあげたいっス。
それから……
ふと、よぎった、いや、よぎってしまった思考を卵焼きを口に突っ込むことで押し込む。
この卵焼きの塩気、嫌いじゃない。

「なら黙って私に惚れられてろ!」

いつも通りの微笑みを僕に向ける部長。
あんなことがあっても、僕を好きと言えるのはなぜだろう?
むしろあれが『きっかけ』だった……などというのは都合がよすぎるだろうか。


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