過去ログ - 木原加群「見滝原市、か………………懐かしい場所だな」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/06/13(水) 12:26:04.79 ID:Ax9PW6mr0
東欧、バゲージシティの雪原にて、あちこちが裂けてボロボロの白いコートを着た一人の男が佇んでいた。


「………………結局生き残ってしまったな」


どこか呆然としたように呟いた男の名前は__『木原 加群』。学園都市を去った『木原』の異端にして、『グレムリン』の正規メンバー、『ベルシ』でもある。


加群の前には半分雪に埋もれかけている巨大な生き物がいた__いや、間違ってはいないがその表現は正確ではない。ソレは元々人間だったのだから。


その女性__今や女性らしさはおろか人間らしさすら感じられないが__の名前は『木原 病理』。『諦め』を司る『木原』の一人であり、木原加群の復讐相手であった。彼女は自らの体に埋め込んだ『未元物質』の暴走により死亡してしまったのである。


三年前、学園都市を出てベルシとなった時から、病理を殺して自分も死ぬために生きてきた加群は、これから自分がどうしたらいいのかさっぱり分からなかったのだ。


償いの為であるなら、今すぐ死ぬべきなのだろう。だが生憎加群の術式は『致命傷を絶対に回避する』というものなので、銃で頭をぶち抜いても死ぬことはできない。従って、吹雪の中で立ち尽くすことにした。なにか別の道を思いつけばそちらに進み、思いつかなければ凍え死ねるだろう。







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