12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)
2012/06/14(木) 18:31:48.27 ID:4wTpRNF20
「あ……その……ごめんなさい…………」
あまりのことに居たたまれなくなってしまった。エリーはシャロの抱え起こし、その涙で濡れる顔見ていたら良心がずきんと痛むのを感じた。
どう考えても非があるのは自分の方だ。どんな事情があれ仲間に手を出すなどあってはならないこと。
それは、自らのトイズの力に怯え、その恐怖を克服してくれたミルキィホームズのみんなと仲間となった時に誓ったこと。
その誓いをこんな形で違えてしまうとは……。
「ごめんなさいシャロさん……その今度……ワカメ食べさせてあげます…………」
「本当ですかエリーさん!?」
自らの行いを悔やみ、誠心誠意の謝罪を告げたエリー、シャロはケロっと笑顔になった。
こいつわざとやっているのでは、と邪推してしまうほどの立ち直りの早さだ。
「やったー!今夜の晩ご飯はワカメですー!エリーさんのワカメですー!」
「あ……いや、ちょっと待って……それは今度……」
「ええ!?今度なんですかー!?なんでですかー?」
そりゃそうだ。ワカメワカメと言っているがこれはワカメではないのだから。
気づいたら話が変な方向に進んでいるが、ここまで来てしまっては後戻りなどできなかった。
「あの……まだ栽培が…………途中で……」
「あ、そうですよね!ワカメは増えるんですもんね!エリーさんのワカメは増えるワカメなんですね!」
そりゃ増えるのだろうが。
こいつはわざとやってるいるのか、と思うほどのシャロの天然っぷりにエリーは頭が痛くなってきた。
「あ、早くしないとエリーさん!朝ごはんに間に合いませんよ!」
そうだった。早くしなければ朝ごはんにありつけない。
早くパンツをも探さなければいけなかったのだが、そんなことは朝ごはんと天秤にかけれない。
「そうですね……早く行きましょう」
それに幸いにもシャロは自分がパンツを履いていないことに気がついていなかった。
またあとで、パンツぐらいゆっくり探せるだろう。そう思ってエリーは制服を素早く着てシャロと共に屋根裏部屋を後にした。
「そういいえば、なんでエリーさん、お股ワカメ隠してたんですかー?」
「あの……それは……その……」
「でも楽しみですね!ワカメパーティー!コーデアリアさんたちにも教えないと!」
「あの……それは……内緒で…………」
「えー?エリーさんのワカメですかー?」
「だからその………ワカメ禁止…………」
「えー?なんでですかー?エリーさんのワカメ楽しみじゃないですかー」
「だから……」
こいつ本当にわざとやっているのではないだろうか。
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