過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ

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10: ◆Rf40X2USO7Yr[saga]
2012/06/16(土) 09:37:51.44 ID:pv1fJubAO

「それは君しだいだよ。魔女と戦うのは危険な仕事だし、何の見返りもなしに君たちにそんなことを頼むわけにはいかない。僕たちも、そのことは考えてはいる」

　アタシはすぐには何も言わなかった。魔女と呼ばれたあの化け物に借りを返したいという気持ちは、アタシの中にずっとあった。そのためにアタシは地元を離れて、あの研究員に着いてここまで来たのだ。だが、具体的にどうやって借りを返そうという考えがあるわけでもなかった。それに、魔女とは通常兵器では戦うことができないだって？そんなのとどうやって戦うと言うんだ？

「すぐには答えが出せないだろうね。僕たちも、今すぐに君に協力してもらおうと考えているわけじゃないんだ」

アタシのためらいや当惑を感じ取ったのか、QBが先を続けた。

「サクラ・シティに現れた魔女が本格的に活動し始めるには、まだ時間があるはずだ。その間に、君にも考えをまとめておいてもらいたいな。僕たちも、魔女についてや、君の素質について、徐々に教えていくことができるだろう」

「ここには、また来れるのか？」

「もちろん。君を連れて来てくれた研究員も言ったと思うけど、今日は君の素質を検査することが主な目的だったからね。僕たちに協力して魔女と戦ってもらうことを、契約と僕たちは呼んでいるんだけど、契約についての話はまた今度、君が来てくれた時にするつもりだよ」

　こうして、アタシとQBとの、最初の短い会見が終わった。アタシはスクリーンから何も聞こえなくなったのを確認し、来た時と同じ研究員が案内に来てくれるのを待って、部屋を出た。

　…それが、アタシにとって魔女と魔法少女、人間と宇宙の運命を賭けた、長い戦いの始まりになるとも知らずに。

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