過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ

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40: ◆Rf40X2USO7Yr[saga]
2012/06/16(土) 23:52:19.43 ID:pv1fJubAO
「うん、大丈夫だよ。もうそろそろ、出歩いても平気だって」

「そうか…よかったな」

　魔女と呼ばれたあの化け物が現れて、ユマが倒れた時のことが頭をよぎって、アタシはまた背筋が寒くなる思いがした。いつもアタシにつきまとって元気すぎるくらいのユマの姿が、あの時ばかりはどんなに頼りなく、もろいものに見えたことだろう。大丈夫死にはしないはずだと自分に言い聞かせながらも、ここに運び込んで容態を聞くまでの間、アタシは生きた心地がしなかった。

「ユマ」

　まだ花に見入っているユマに目をやると、自分の中に思い詰めた何かが沸き上がってきて、アタシはそう声をかけた。

「んー？」

　ユマは花から顔を上げて返事をした。きょとんとした眼差しを見ると、アタシはこの子が何を考えているのか分からなくなることが時々あった。

「今日はごめんな、遅くなっちまって。アタシ、これから戻らないといけないんだ」

「もう帰るの？」

　物足りなさそうな顔で、ユマがたずねてきた。本当はユマにとって大事なのは、花よりもアタシと一緒にいることのほうなんだろう。それは分かっているけれど、今日はまた別に、気がかりなことができてしまった。

「そう言うなって。明日また来るから、さ。それに、もうすぐ普通に出歩けるようになるんだろ？そしたらもっとずっと一緒にいられるじゃないか」

「んー、そうだね。それに、今日はもう遅いもんね。キョウコも、ここに泊まればいいのに」

「そうはいかないっての。それじゃ、明日までいい子にしてるんだぞ？」

「うん、ユマ待ってるからね」

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