過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ

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828: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/05(木) 23:54:04.86 ID:wYpwfIrAO
［魔法少女技術研究所～喫茶エリア］

「そういえば、まだ君のことをよく知らないね。サヤカから少し聞いたことがあるきりだ」

　向かい合って掛けられる二人用の席に着き、適当にコンソールにオーダーを入れてから、キリカさんはアタシに向かって言った。アタシもうなずきながら答えた。

「アタシも、キリカさんのことは名前とかくらいしか聞いてないな…それに、契約ももうしてるんだよね？」

「そうだね」

「じゃあ、願いとかも…？」

　それ以上突っ込んだ質問をしていいのかどうか分からなかったので、アタシは漠然とした言葉を投げた。キリカさんはうなずき、その言葉を引き取った。

「ああ、叶えてもらったね。そのお陰で今の私がいるのは事実かな」

　この答え方には、ちょっとそれ以上は聞きにくいかな。けどいったい、命を差し出しても惜しくないような願いって、いったいどんなものだろう？

　アタシがそんなことを思った時、キリカさんは逆に、こっちに質問してきた。

「君は確か、まだ契約するか決めてはいないんだったね。ここに来ることになったのは、どうしてだい？」

「うーん…アタシには、まあ家族代わりに面倒見てる小っちゃい女の子のツレがいるんだけどさ。その子と一緒に魔女に襲われて、その子が怪我しちまったんだよね」

「へぇ？」

　キリカさんの表情に、一瞬ちらっと影が浮かんだ。

「よく無事だったね。魔法少女に助けてもらったとか？」

「いや、それがその時アタシも気を失っちまってて、よく分からなくてさ…」

　アタシが事情を説明すると、キリカさんは首を傾げてさらに言った。

「うーん、どう考えても誰か魔法少女が助けたとしか思えない話だな。QBにはそのことは？」

「研究員を通じて聞いてるはずだよ。別に繰り返して聞かれはしなかった」

「なら、少なくとも彼は、どういう事情なのか知っているということになる、ね…」

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