過去ログ - 上条「ヤンデレなフィアンマを安価で説得して逃げたい」
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[saga]
2012/07/03(火) 01:21:31.79 ID:cU7nQv+20
隣の空白の玉座に何かあるのかもしれない、と上条は考えた。
どうすれば良いかは分からないが、ひたすらに身動いても、針金は歪まない。
とてつもない馬鹿力を出せば歪むのかもしれないが、魔術を何故か使えない以上、難しい。
上条(難しいけど、諦める訳にはいかねえんだよ!)
振り切るように、腕を動かす。
激痛で、全身が傷ついていくのがよく分かった。
痛い。苦しい。辛い。
でも、この世界がフィアンマの絶望を体現している世界だとして、あの少女が妹さんだったとしたら、躊躇してはいられない。
一刻も早くフィアンマを助けなければ、また、喪わせる事になる。
上条(ダメだ、そんなの。一緒に出て、これからも普通に、一緒に生きる。そのためにここまで来たんだ)
鼓動がやたらと脈打つ。
上条(…なぁ、頼むよ。脳のリミッターのせいで力が出ないなら、外してくれ。後先なんてどうでもいい。フィアンマを救えたらそれでいいんだ。頼むよ、今だけで、いいんだ)
??(…了承した)
力み過ぎて最早吐きそうになりながらも、針金を、外せた。
玉座から解放され、ふらふらとしながら、上条は立ちあがる。
そしておぼつかない足取りで隣の玉座へと歩み寄ると、右手で、触れた。
と、『空間移動』でもしてきたかのように、フィアンマの姿が現れる。
虚ろな目をして終わらない悪夢に苛まれ、涙すら枯れかけていたフィアンマは、のろのろと上条を見上げた。
そして、不思議な動物を見たかのような表情を、浮かべる。
信じられない、とばかりに。
フィアンマ「…当、麻?」
上条「そうだよ。他に誰に見えるって言うんだ?」
フィアンマ「どうやって、此処に」
上条「方法なんてどうでも良いだろ」
フィアンマの身体を拘束する針金を素手で折り曲げ、はぎ取っていきながら、上条は答える。
そして、フィアンマの視界を覆うように、血を服裾で拭いた後、その手でフィアンマの目元を覆った。
上条「俺は俺の世界の方で『エイワス』に会った。で、助けてもらった。後は何も考えなくていい。出られるから、大丈夫だ」
フィアンマ「……夢じゃ、ないのか」
上条「今までのが、夢だったんだよ」
フィアンマ「…そう、か」
上条「…ごめん」
フィアンマ「…何に対して、謝罪しているのか、読めんのだが」
上条「
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