過去ログ - 真「ここは……」やよい「……どこですかぁ?」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)
2012/06/19(火) 08:35:40.39 ID:aE2DzYQAO



「うわぁ、危ない!!」

運転手が悲鳴混じりの声が聞こえ、真は淡く目を覚ます。
しかしその直後、身体を強力な圧力が襲い、真は一気に覚醒した。

運転手が急にハンドルを切ったのだろう。

急激に曲がる車両。
かかる遠心力に振り回されまいとシートベルトが真の身体を捕まえているものの、勿論それは身体に食い込み、真は瞬間的に呼吸ができなくなった。

「かっ……ッはぁ」

車がカーブを止めると共に、遠心力から解放された直後、空気を求めて肺が動き出した。

「どっ、どうしたんですかぁ!?」

隣では同じく目を覚ましたやよいが狼狽した。

相変わらずハンドルは安定せずゆらゆらと車体が揺れる。
運転手を見るとその顔は青ざめており、目に見えて強ばっていた。

「いったいどうしたん………」

真が前に乗り出して運転手に言いかけた瞬間、強烈な光が目に飛び込んできた。

フロントガラス越しに見えた光。
それがこちらに向かって猛然と走る大型トラックの光だと分かったと同時に、真は自分の死を直感した。

妙に頭が冴えている。
しかも自分でも驚くほどに冷静だった。

あぁ、死ぬのか、呆気ないな、まだドラマも撮影途中なのに、765プロのみんなと会いたいな、ファンは悲しむだろうな、父さんは泣いてくれるのかな………

様々な思いが脳内で瞬時に飛び交う。
その間、トラックの光はスロー再生しているように、ゆったりとした動きに見えた。


これが走馬灯なのかな


そう思ったが最期。
直後、トラックの光で目の前が一杯になった。
間髪入れず、今まで感じたこともないような、激しい衝撃が全身に走った。
それを皮きりに、視界は一杯の光から暗転して深い闇へ。

そして真の意識も、間もなくして溶けるように消えていった。








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