過去ログ - 真「ここは……」やよい「……どこですかぁ?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
2012/08/16(木) 09:10:47.11 ID:7atUN79AO
「この部屋とかもマジで意味わかんないし。これってなんかのドッキリとか?」
「違う、とは思いますけど……」
「っていうかよかったらメアドとか教えてほしーんだけど、いいかなぁ?」
「いや、あのアドレスとかそういうのはちょっと……
そもそも今、携帯は使えませんし」
「……あっそーか、ごめんね真くん。
でもでもでも!アドレスとか以外にも色んなこと教えてほしいな!!
せっかく会えたんだし!あ、あとサインとかも後でくれない?」
「い、いいですよ」
松本の甲高い声に、真は押されに押された。
やよいは助け舟を出そうにも、なかなか踏み切れずにいるようでおろおろと真の傍らで困っている。
「真くんホントかっこいい!!あー今日渋谷に来ててよかったー!」
喋り続ける松本に真は当たり障りのないことしか言えない。
しかし一方的な会話が展開される中で時々空く間に、それは聞こえてきた。
「……ぎゃあぎゃあうるっせーな、バカ女」
その瞬間、松本はぴたりと話をやめ、部屋の中が静まり返った。
こちらに微かに聞こえるかぐらいの声量で言ったのは、床に座って外を見ていた、今まで黙っていた学生服の少年だった。
「……はぁ?今なんつった?」
少し間を空けて、トーンを上げながら聞き返した松本に、少年は大きな溜め息を吐いた。
「さっきからうるせぇんだよバカっつったんだよ」
「は?なにいきなり、超うぜー……喧嘩売ってんのか?」
「チッ、[
ピーーー
]よゴミ」
少年の罵りに耐えられなかったのだろう。
松本は床を踏み抜くいきおいで足を踏み下ろした。
だんっ、と大きな音が部屋に響き、それと同時に松本が怒鳴り散らす。
「はぁ!?なんつったテメー調子乗ってんじゃねぇよクソガキ!![
ピーーー
]ぞ!!」
「ひっ!?」
豹変した松本の大声に怯えたやよいが上擦った声をあげた。
「ま、まぁまぁまぁ。落ち着いてよ、その、松本さん」
先程とは打って変わって汚い言葉遣いになった松本に驚きながらも、真は松本を宥めることに努めた。
「ガキが舐めてんじゃねぇよ!!」
しかし松本は少年をなじることに集中していて、真の声は全く届いていないようだ。
「松本さん落ち着いて!!」
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