過去ログ - 真「ここは……」やよい「……どこですかぁ?」
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91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga]
2012/09/18(火) 17:21:45.81 ID:h9Do3o3AO

からんころん、と金属音を響かせ、発射された物体が地面に落ちる。
それは大きな黄色い杭のようなものだった。長さ50センチ、太さは10センチはある杭がごろごろと地面に転がっている。

「ッのクソが!!」

怒った吉川が負けじと撃ち返し、一体のキリン星人の頭が再び弾け飛んだ。
直後、囲んでいたキリン星人が吉川に向けて一斉に杭を吐き出した。

「ジεガッ!!」「ξゃがッ!!」「ジャ£ッ!!」

がががががががががががががが

無数の黄色い杭が吉川に向けて雨のように降り注ぐ。
真達は咄嗟に身をすくめた。

杭にはそれなりの質量があるようで全方向からそれをぶつけられ、吉川は身動きが全く取れないようだ。
歯を食いしばって杭を耐えている。

(………なんで無事なんだろう?)

頭をかばいながらふと真は思った。音からして重そうな杭を一心に受けているのに、吉川は傷一つつかない。
思い出せば先程、キリン星人の首振りを食らった時も痛みは全く感じなかった。身体に伝わったのは鈍く重い衝撃だけだ。

杭の雨が止む。
黄色い杭で埋め尽くされた道の真ん中に吉川は立っていた。
あの攻撃を耐えるのはやはり楽ではなかったらしく、呼吸が激しい。

「……くそ、やりやがったな」

深い呼吸を繰り返しながら、吉川が再び銃を持ち上げた。
だが

どろり

突然、吉川のスーツ中に付いているボタンから青いゲル状の液体が漏れだし、だらだらとスーツの表面を伝っていった。
それを見た吉川は、勝ち気な表情から途端に顔を青くし、あからさまに狼狽え始めた。

「あ、あぁっスーツがっ……」

先程までの威勢とは正反対に、不安げに歪んだ表情をする吉川。

(ど、どうしたんだろ?)

なにか確実に不味いことになったのは確かだが、それがなんなのかは分からない。




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