過去ログ - 【Fate】慎二「何やってるんだ、ライダー！！」　44ワカ目【どう足掻いても絶望】
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872:１ ◆AEs9N/Moag[saga]
2012/06/23(土) 23:17:26.72 ID:oenmKGifo

ほむらからの提案は二つだった。

まず、アーチャーという不明な戦力がある。この事を鑑みて慎重になるべきではないのか。

あちらも当面はセイバーを必要としているようだったが、それが本当かは判らない。

実際のところ、両者諸共に排除する宝具があるのにそれを温存しようとしているだけかも知れない。

キャスターとセイバーの共倒れか、或いは漁夫の利を得ようとしている停戦にしか過ぎないのではないか……というもの。


そして次に、パスの重要さ。

今後の戦闘を行うとしても、魔力の補充は最大のネックとなってくる。

アーチャーのマスターの言葉通りなら、病院も既に端末の拠点。異界と化している可能性がある。

その言葉が、どこまで本当かは判らないが……何にせよ、最悪の事態に備えたほうがいいと。

よしんば救い出せたとしても、その後のキャスターとの戦闘に痛手となってしまったなら本末転倒である。

また、そもそも救い出せない可能性だってあるのだ。


セイバー「……それはつまり、その少女を見捨てるということか？」


咎めるようなセイバーの視線。

口には出さない（出せない）が慎二とて同じ気持ちだった。

だが、ほむらは残念そうに目を伏せて――ハッキリと言った。


ほむら「確かに、遠からずそれを意味するかもしれない」

ほむら「でも……彼女が生きているという事は、まだ、生かしておく理由があるという事」

ほむら「それに何より、このまま突入して死んでも――見捨てていることと変わりないわ」

ほむら「逆に言うならそれは、遠坂凛の命まで危険に晒すというもの……一層性質が悪い」

ほむら「そんな重要なことなら――――彼女の意思も確認すべきじゃないの？」

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