過去ログ - 男「初恋の人は○○○だった。死にたい」友「落ち着け」
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96:1[saga]
2012/06/24(日) 20:34:34.24 ID:Yg9H2eeIO

………
時を少し戻して、2時間前…

妹は早めに帰宅していた。

学校で時折、兄の鞄に仕掛けた盗聴器から届くリアルタイムの音を聞いていたが、ただならぬ状況に気づいたため、急ぎ足で自分の部屋を目指し、隠された第二のパソコンに向かっている。

妹(…これって、まさか…)

妹はすぐに男の学校へと向かった。

学校にて女を呼び出そうとしたが、すでに彼女は早退したと知らされ、上手く理由を言って自宅の電話に繋いでもらう。

生では一度も聞いたことはないが、その声はいつもより酷く暗かった。

「もしもし…女さんですか?」

『はい…そうですけど』

「私は男の妹です。はじめまして。」

『…!?……』

「唐突ですが、最初に尋ねます…お昼の事件がもし…何かの間違いで…それまでの兄と女さんの関係に戻れるチャンスがもし…存在するとしたら…あなたはそれに挑戦しますか?」

『…!?…なんでそのこと…』

「いいから質問に答えて下さい…あなたの本心を…尋ねているんです…」

『…………うっ……ひっく…………はいっ……戻りだい…でず…出来ることなら……ひっく…』

「…ふぅ…分かりました。その為に私、全力を尽くしたいと思います。……まずは「チャラ男」さんと「後輩」さんのクラスとフルネームを教えて頂きますか?彼らの微々たる助けも欲しいのです。」

……

妹はチャラ男と後輩を呼び出してもらい、簡単に事情を伝える。

妹「…少し言いにくいのですが…貴方たちが女さんに助けを求めて接触した事が災いして…彼女は今、危機的状況にあります。恩を仇で返したくなければ、女さんの為と思って、私についてきて下さい。」

二人は快く承諾してくれた。


……

そして妹は2人を連れて、女宅の呼び鈴を押す。

眼を泣き腫らした女が出てきた。

妹「はじめまして、女さん。…辛いでしょうが…これから私の家に来て貰います。」

女「…え?」

妹「もちろん、兄たちも帰って来るでしょう。でも私がちゃんと仲立ちしますので、心配しないで下さい。……来てくれますよね?」

女「……はい…」


妹は三人を引き連れ帰宅し、男たちの到着を待っていた。


……



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