過去ログ - QB「魔法少女達の軌跡」 -SS速報VIP

過去ログ - QB「魔法少女達の軌跡」

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34:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:16:14.80 ID:BdVywguAO

彼らは確かに、そこにあります。
しかし話が本当ならば、わたしはもう、彼らと関わらずにすむのです。

きゅぅべぇさんは、無表情で頷いて尻尾を一振りいたしました。

以下略

35:　―　無患子　―
2012/07/22(日) 23:19:50.26 ID:BdVywguAO

あれから。
わたしの前に、霊や妖が姿を現すことはなくなりました。願いが叶ったということなのかでしょう。
彼らにつられるように凶事が起こるのを見かけることも、減りました。

以下略

36:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:20:18.44 ID:BdVywguAO

さて、わたしは魔法少女となったわけですから、魔女を倒すという義務がございます。
よく考えると、霊たちは見えなくなりましたが、魔女が見えるならば今までとあまり変わらぬのかもしれません。
ですが、わたしは傍観者ではなく、粛正する者となりました。

以下略

37:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:22:11.02 ID:BdVywguAO

中に入りますと、特殊な香りが匂い立ちました。

以下略

38:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:22:41.81 ID:BdVywguAO

魔女が酒を吹き出し、わたしはゆらりと彼女に歩みよります。ばっしゃんと背後に酒が落ちます。

「豪雨」

以下略

39:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:23:44.37 ID:BdVywguAO

さてずいぶん濃度も落ちたようで、香りも弱まっております。なればそろそろ、水に溶けていただきましょう。
たん、と跳ね、レインコートがひらり。
濁流がわたしを追いますが、捉えさせませぬ。瓶の山を蹴り、跳ね、彼女の穴をよく狙います。

以下略

40:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:24:50.29 ID:BdVywguAO

一息で壺との距離をつめて、閉じた傘の先を穴に突き刺し、

失礼いたします。

以下略

41:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:26:55.87 ID:BdVywguAO

「みそら」

トラ猫がなあなあと鳴きながら走り寄ってきました。

以下略

42:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:27:51.31 ID:BdVywguAO

「鈴美香？どうしたんだい、グリーフシードで浄化を行わなくていいのかい」

「きゅぅべぇさん？」

以下略

43:　―　七竈　―
2012/07/22(日) 23:29:43.64 ID:BdVywguAO

その日の結界は、童話の中のようでございました。そしてそのお伽噺の魔女は、強うございました。
己の力が抑えられてしまっているかのよう。
負けるわけにはいかないと、わたしは奮闘し、そして、

以下略

44:きゅうりの魔女
2012/07/22(日) 23:32:50.54 ID:BdVywguAO

「……………」

雫を感じて、目を覚ましました。

以下略

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