10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/21(木) 02:57:55.79 ID:WJc3nC3DO
「あっ!私、ちょっと事務所に行ってくるね」
「うん、行ってらっしゃい」
何か確認しておくことでもあったのか、食べかけのサンドイッチを置いたまま、雪歩は事務所へと降りて行った。
1人残されたボクはベンチの背もたれに背中を預けて、軽く眼を閉じた。
……そのときだった。
「クワァーッ!」
「うわぁっ!!!」
1羽のカラスが雪歩のサンドイッチに向かって急降下してきた。
「こら待てっ!!!」
真っ黒なカラスは、まるで、「お前の声なんて聞こえちゃいないよ」と言わんばかりにサンドイッチを掴み、あっという間に飛び去って行ってしまった。
そしてあとには、雪歩の白い肩掛けバッグからこぼれた中身が、屋上のコンクリートの上に散らばっていた。
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