過去ログ - 真「時をかけるボクら」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/21(木) 03:34:13.25 ID:WJc3nC3DO
額に冷たさを感じて眼が覚めた。
まだ重たいまぶたをゆっくり開けると、事務所の天井が見えた。

「ボクは……」

まだはっきりしない意識の中で呟くと、誰かがボクの顔を覗き込んできた。

「お、眼が覚めたわね?」

「りつ……こ?」

「そうよ。もうしばらく横になってなさい」

もう一度眼を閉じると、右頬に風が当たり始めた。
どうやら律子がうちわで扇いでくれてるみたいだ。
そして額には、氷嚢が乗せられていた。

「大変だったのよぉ?雪歩ったら、大慌てで事務所に駆け込んでくるなり、涙声で、『真ちゃんが倒れちゃいましたぁ!』って叫んでたんだから」

雪歩が?
あのときボクは確かに、頬に雪歩の手のひらが触れたのを感じた。
そのあとは……。

「……雪歩は?」

「ダンスレッスンに行ったわ。20分くらい前にね」



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