22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/21(木) 18:04:45.27 ID:WJc3nC3DO
晩ご飯の後片付けを終えて部屋に戻ると、押し入れの奥から黒猫のぬいぐるみを取り出した。
去年の誕生日に母さんが買ってくれたんたよね、この子。
もちろん、父さんには内緒でね。
見つかったら問答無用で捨てられちゃうから、出かけるときは押し入れに隠れてもらうことしてるんだ。
「もうすぐうちに来て1年だね」
「うん!あっという間だったにゃ!」
ニャン太の頭を撫でながら、しばしのあいだ1人芝居に没頭する。
……女の子ならこれくらい普通だよね?
伊織だって、ウサギのぬいぐるみ相手に同じことしてるよ、きっと。
「ふわぁ……」
大きなあくびをしながら時計を見ると、時刻は22時を過ぎていた。
いつもならまだ起きてる時間だけど、今日は母さんの言い付けを守って、もう寝よっと。
電気を消して、ニャン太を抱いたまま布団に入ると、心地いい眠気があっという間にボクを包んだ。
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