59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/27(水) 19:35:03.69 ID:KT0GpgrDO
晩ご飯後の自分の部屋。
溜まっている夏休みの課題を片付けようと、ボクは机に向かった。
ハズなんだけど……。
「やる気出ないなぁ……」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/27(水) 19:50:13.08 ID:KT0GpgrDO
「何かあったんですか?」
普通では無い様子のプロデューサーに、なんだか不安な気持ちになる。
『美希が…美希がな……』
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/27(水) 20:04:02.61 ID:KT0GpgrDO
平田記念病院の5階には、美希以外の全員が揃っていた。
「真……」
メガネの奥の眼を真っ赤にしながら、律子がボクを抱きしめた。
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/28(木) 21:09:31.55 ID:5wF/YYJDO
少し湿った夜風に当たりながら、社長がボクに説明してくれた。
まるで自分自身を納得させるみたいな口調で。
18時を少し過ぎたころ。事務所では、社長が買ってきてくれたアイスをみんなで食べていた。
予想通りというか、ボクの分は美希が食べてくれたみたい。
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/28(木) 21:26:58.70 ID:5wF/YYJDO
「霊安室の遺体を見たのは私とプロデューサーだけだ。他の子たちには…とても見せられない……」
言葉が途切れ、社長の肩が震え始める。
ボクはそれを見ないように、街灯りを見つめた。
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/09(月) 23:08:35.21 ID:m9EqWN5DO
美希を乗せた車が事故にあったのは18時を過ぎたころ。
ここから現場までは走って20分くらい。
オーディション会場を出たとき、街はオレンジ色に染まり始めてた。
それなら、時間を遡る先は…。
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/09(月) 23:23:24.03 ID:m9EqWN5DO
「なんでだよ!」
気がつくとボクは、眼を閉じたままで叫んでいた。
「飛べよ…飛べったら!」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/09(月) 23:40:42.04 ID:m9EqWN5DO
「もう無理なんだよ、真ちゃん」
ボクを諭すような口調で、雪歩が繰り返した。
「なんで雪歩がそんなこと……」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/09(月) 23:58:46.39 ID:m9EqWN5DO
飛んできたカラスのせいで屋上のコンクリートに落ちた、雪歩の白い肩掛けバッグ。
そのバッグからこぼれた中身の1つが、『それ』だった。
小さく透明な、ガラス製の容器。
中身は確か、薄く紫がかった、ピンク色の液体。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/12(木) 16:54:11.82 ID:SCpFe8zDO
マダカナー
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