74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 01:57:05.44 ID:51rTRIsDO
夜から夕暮れどきに飛んだせいか、頭が少しボーっとする。
だけど、雪歩の強い口調で一気に我に返った。
「走って、真ちゃん!」
……そうだ。
興味本位で時間を飛び越えてしまったあの時とは、まったく状況が違うんだ。
「雪歩は?」
「私の脚じゃ、真ちゃんには着いていけないから」
雪歩にどんな秘密があるのかなんて、ボクには知る術も無い。
だけど雪歩はチャンスをくれた。
たぶんボクには理解できないくらいの、大きな決意を込めたチャンスを。
だとしたら、ここからはボクの仕事だ。
「分かった。ぜったいに美希を助けるからね!」
言い終わる前に走り始めたボク。
オレンジ色の逆光のせいで、雪歩の表情は見えなかった。
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