過去ログ - 真「時をかけるボクら」
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95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/20(金) 07:41:43.78 ID:4qmmSL/DO
「もう…行くね?」

そう言ってベンチから立ち上がった雪歩。
ボクも雪歩に引っ張られるように立ち上がり、行かないで、って叫ぼうとした。
だけどその前に、雪歩の細い腕で抱きしめられていた。

「言わないで真ちゃん…帰りたくなくなっちゃうから…このままでいたくなっちゃうから…お願い……」

震えている雪歩の身体を、ボクも強く抱きしめた。
こんなに華奢な身体に、あんなに大きな覚悟と使命をしまい込んでる。
そう思ったとき、雪歩の頭を撫でながら自然にこう言っていた。

「分かったよ、雪歩」

腕の中の雪歩が、震える声で「ごめんね」って言った。
何度も何度も、「ごめんね」って。
そして最後に、今までで一番透き通った声で言ったんだ。

「ありがとう、真ちゃん」

って。


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