98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/20(金) 08:04:00.44 ID:4qmmSL/DO
不思議な感覚だった。
まるで自分の父さんや母さんの顔を忘れてしまったかのような、不思議な感覚。
「……ボク、何を忘れたんだろ?」
頭をフル回転させてみたけど、何も浮かんでは来なかった。
「……ま、いっか。思い出せないってことは、大したことじゃないってことだよね、きっと」
自分で勝手に納得すると、屋上の出入り口に向かって歩き出そうとした。
そのとき、ジーンズの後ろポケットから、何かがコンクリートの上に落ちた。
「これは……?」
膝を屈めて、それを手に取ってみる。
「花?えっと、この花はたしか……コスモス、だよね」
それは薄く紫がかったピンク色の、一輪のコスモスだった。
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