過去ログ - 梓「ムギ先輩からエッチなゲームを借りてきました……Disk6」
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[saga]
2012/06/22(金) 13:13:39.42 ID:KWqQQv1SO
梓「……先生」
そこにはさわ子先生が立っていました。
さわ子「ごめんね。力になれなくて」
先生は私の隣に座り、ただ流れる川を見つめる。
梓「私は……大丈夫ですから」
さわ子「嘘。あなたはそんな顔をしてないわ。……澪ちゃん達には言ったの?」
梓「何も言うべき事はありません」
私は立ち上がります。
梓「何もされてないんですから」
さわ子「……澪ちゃん達や私が信じられない?」
梓「……」
梓『憂ですら、裏切ったんだから、あなた達も……』
私の弱い部分がその言葉を言いそうになり、私はそれを飲み込んだ。憂にも事情があるはずだ。憂は私を裏切ってはいないはず。私の思い込みかもしれないけどね。
梓「……私は」
本当は迷惑をかけたくないと、言いたかったがそれでは納得しないだろう。だから、あえて、決意を込めて、もう1つの理由を言った。
梓「私は……強くならなければいけないんです」
憂に裏切られて、私は……1人になった。堪らなく、孤独だった。澪先輩に偶然会った時もすがろうとしてしまった。でも、澪先輩に咎められた。澪先輩は優しく、私を助けようてしてくれました。怖がりで恥ずかしがり屋な、澪先輩が。私は感じた。このままじゃ駄目だと。
梓「私と澪先輩は付き合っています」
もっとも、今は気まずい状態だけど。
さわ子「そう」
きっと、聞いているのだろう。さして、驚いた様子はありませんでした。
梓「これから、先、私達はたくさんの奇異の目で見られるでしょうね。こんなことでくじけてはきっと駄目だと思います」
それだけではなく、私の体には女なのにあれが……。さすがに言えませんが。
さわ子「……」
梓「そのための試練なんです」
私がこれに耐え抜き、強くなって、澪先輩のところに行こう。まあ、その時には隣には違う人がいるかもしれませんが。
梓(……澪先輩は待っててくれるかな)
私は安心させるように微笑んでみせた。
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