過去ログ - 恒一「有田さんの幸運度が上下する現象……?」
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2012/06/21(木) 23:33:20.85 ID:1raaGn3yo
恒一(あれ? 有田さんの荷物を持ってる時にこけたら、有田さんからしても不幸だよね)
恒一(なら、幸運な有田さんの荷物を持ってる時には、僕はこけるはずもないのか)
恒一(…………)
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2012/06/21(木) 23:34:14.21 ID:1raaGn3yo
次の日
恒一(有田さん、休みかぁ……)
恒一「ねえ、勅使河原君」
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2012/06/21(木) 23:34:45.72 ID:1raaGn3yo
放課後、第二図書室
恒一「し、失礼します……」
恒一(紹介しておいて、勅使河原君は一緒には来てくれないし……いや、たしかに此処って怖いけれど……)
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2012/06/21(木) 23:35:44.18 ID:1raaGn3yo
恒一「たしか、この年の……」
千曳「誰だい? こんな所に珍しい」
恒一「えっと……千曳先生、ですか?」
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2012/06/21(木) 23:36:15.40 ID:1raaGn3yo
千曳「そうか……理津子君の息子だったのか……」
恒一「はい、たしか此処の生徒だったんですよね?」
千曳「あぁ、私が担任だった。元気で誠実な、いつもクラスと中心にいる生徒だったよ」
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2012/06/21(木) 23:36:49.42 ID:1raaGn3yo
千曳「今日は、彼女の写真でも見にきたのかい?」
恒一「……現象について、聞きに来たんです。千曳先生は詳しいって聞いて」
千曳「そうか……私に話せる事なら、出来るだけ話そう……」
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2012/06/21(木) 23:37:18.05 ID:1raaGn3yo
千曳「君のお母さんと同じ三年三組に、夜見山岬という生徒がいた」
千曳「異常。今思い出してもそうとしか言いようがないほどに、異常に運を持っていた子だった」
千曳「マークシートのテストを受けたことはあるかい? 彼は、あれで問題を読まずに適当にマークして、満点を取ったこともある」
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2012/06/21(木) 23:37:43.97 ID:1raaGn3yo
千曳「生徒達……いや、くだらない嘘は止そう。私を含めた三組の生徒達は、少なからず彼に嫉妬した。ただ、運が異常に良かった相手にね」
千曳「だが、その運は突然消え去った」
千曳「彼が海外旅行に行った飛行機が、不時着し、炎上したんだ」
以下略
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2012/06/21(木) 23:38:28.79 ID:1raaGn3yo
千曳「これは、生存者の言った事だがね。彼は炎に包まれた客席で、火傷を負うことも無く、意識の朦朧とした人を助け、助けていたんだ」
千曳「だが結局、彼が最後の乗客を運び出そうとした時、飛行機は崩れようとした。彼はその乗客を外へと放り投げ、飛行機の残骸の中へと埋もれた」
千曳「彼は、運を使い切ったのかもしれない。もしかしたら、そういう運命だったからこそ、あんな運を持っていたのかもしれない。……彼は実は、死ぬことを望んでいた。だから『運良く』事故が起きた。なんて考えも、出来なくは無いだろう」
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2012/06/21(木) 23:38:56.93 ID:1raaGn3yo
千曳「ある日生徒の一人が、札束を拾った。またある日、別の生徒は、古代の石器を見つけた」
千曳「まるで彼の遺した運が、生徒達の中を移動しているようだった」
千曳「その年は、最後まで運の居場所は落ち着かなかったよ」
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