過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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32: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/24(日) 10:59:25.83 ID:xRRwkXia0
「ま、マスター、さっきのランサー、英霊の真名を看破したのですか!?」

「え? え? え?」

ガバッと身を乗り出してくるセイバー、綺麗な、とんでもなく整った顔を目の前に突きだされると同性でもドキドキしてしまう。
けど、何とか息を整えて、手を出して落ち着くように制して。

「か、看破ってほどじゃないよ……前情報があったから推測出来ただけだよ」

「ご謙遜を、我等英霊は真名の隠匿は最優先事項、それだというのに僅かな時間でそれを見破るとは……」

何だか、私に凄く感心してくれているようでどうにもこそばゆい。

「どうやら私は優秀なマスターに当たったようですね、この幸運身に余る想いです!」

「そ、そんなに持ち上げられても困るんだけど……」

だけど、悪い気はそんなにしない。
何だから頼られてるようでほっこりする。
しかし、真名の隠匿を最優先にする、それはつまり英霊であるが故の弱点なのだろう。
既に決定してしまっている英霊たちは、既に死んでいる。つまり死を与えた原因を刻まれているのだ。
それを上手く利用すれば、戦いは有利に進められるのだろう。
って、戦うって何を考えているのだろうか。
確かに私はこの少女に命を助けてもらったけれど、聖杯を巡る戦いに参加しようなんて気はないのだ。
私は現状に十分に満足している、わざわざ外部の力で叶えたい願いもない。
恩人の為に参加する、それも良いかも知れないけれどそれは私の周囲を危険に晒すことになるんだ。
悪いけれど……断ろう。そう決めた。

「あ、あのさ、セイバー、私ね―――」

切り出そうとしたとき、軽い電子音が響いた。
その音源の向きに首を向けると。

「悪いにゃー、ちょっと電話ぜよ……」

それはどうやた土御門の携帯電話の着信音らしく、彼は私達に軽く手を上げて見せるとそれを耳に当てた。
しばらく頷いたり、小さな声で相槌を打っていた。
私には関係ない話と断じて、再びセイバーに伝えようと目線を合わせたとき。

「なっ!? かみやんが行方不明? それは、マジなのか?」

「!!」

聞き流せない言葉が土御門から流れてきた。



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