過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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63: ◆ecH57LqR9PZC[sage saga]
2012/06/29(金) 13:04:36.78 ID:v5KVeKqN0
「て、敵って……そこの赤いの! 私は敵じゃな―――」

「敵よ」

「え? た、んぱつ? 何言って」

否定する言葉を強く否定する言葉。
短髪の、血が、汁が流れる口から発せられた拒絶の言葉。

「敵よ、あんたは私の敵よ、そうでしょ?」

「そう、って、なんで―――」

「これは聖杯戦争だ、自分以外は全て敵、それくらいの状況把握は出来ていると踏んだのだがな」

「っ」

会話に割り込むように短髪のサーヴァントが、私を見下ろし見下し鼻で笑った。
どこか好きになれないその態度にちょっとムッとしてしまう。
だけど、今は噛み付くよりも短髪のついてが大切と思って、改めて彼女を見る。
睨む目にだけ力が入っていて、それ以外の身体の部位には生きる力が感じられないその異様。
どうしてこんな姿に、と痛ましさに唇を噛んだときにふと気がついた。
―――彼女は超能力者のはず。
そして、超能力者は魔術は使えない。
より正確には、発動させると身体が両極の負荷に耐え切れずに崩壊しだすのだ。
異能者、その最たる学園都市最高位のLevel5がマスターという一番の異常に、私はやっと気がついてしまった。
短髪の身体の異常――――――。
それはつまり。
自分の身体の破壊をしながらも、彼女は聖杯戦争に参加しているのだ。



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